この記事では、病棟看護師を辞めたいと感じる人のメインの理由と、辞めたいと感じたときにするべきことをまとめています。
- 辞めたいけどなんとなく続けている
- 本当に辞めていいのか
- 辞めて後悔しないか
- 今後の生活は大丈夫か
- 辞めたいけど具体的に何をしたらいいのか
病棟看護師を辞めることに対し、漠然と不安のあるあなたにお勧めの内容となっています。
私自身の失敗や後悔ポイントも踏まえた内容となっています。
この記事を読んだら、あなたの「病棟看護師を辞めたい」問題をどう切り替えていくべきか、どう行動するべきかが分かります。
「看護師辞めたい」は甘え?辞めたいと思ったときするべきこと
>>「看護師辞めたい」が甘えでない理由
病棟看護師を辞めたいメインの理由
病棟看護師を辞めたい理由は様々。
その中で特に多い理由を順番に見ていきます。
病棟看護師の辛さ!仕事への不安
どんなにどんなに注意しても…
- 情報収集の見落とし
- オーダーの勘違い
- しようとしたことを忘れる‥
どんな仕事でもできる限り仕事上のミスは避けたいもの。
ですが、命に関わる仕事という意味で、病棟看護師の仕事上のミスはより深刻になりがち。
特にミスが起こらないように工夫している体制になっていなかったり、新人看護師のフォローがしきれていない職場だったりすると、個人への責任・重圧が大きすぎて、辞めたくなるのも当然です。
さらに次の人間関係の問題まである病棟の場合、個人への十分なフォローがしきれないこともあり、病棟看護師を辞めたい気持ちにストップをかけるのは難しくなります。
病棟看護師特有!人間関係の悪さ
「チーム医療」の言葉の通り、常にチームでとして動くことになる看護師の仕事。
中でも、病棟看護師は特に他のスタッフと常に深く関わることになります。
同じ勤務時間に働くスタッフとは、常にお互いの細かい行動を共有することになりますよね。
- お互いの所在や一日の流れ
- その時点での行動や次にする行動
- 休憩のタイミングや長さ
- さらには自分たちのトイレのタイミング etc‥
そうしないと仕事にならないし患者さんに迷惑がかかることもあるから当たり前ではあるのですが‥
日勤→夜勤または夜勤→日勤と(場合によっては地獄の)引継ぎをするスタッフとも、同じ時間を共有するでもないのに超密に関わることになることが多々。
とにかく業務中のお互いの関わりがとんでもなく深い病棟看護師の世界なので、病棟の人間関係の悪さは仕事の辛さに直結します。
病棟看護師の仕事はただでさえ辛いことが多いのに、人間関係まで悪かったら辛さを乗り越えられる気がしない‥
人間関係はどの職場でも重要なポイントの一つ。
スタッフ同士での関わりの深い病棟看護師の場合特に大きなポイントとなり、辞めたい理由のメインとなることも多々あります。
病棟看護師ならでは!不規則勤務
病棟看護師の勤務体制は、三交代よりは比較的身体への負担が低いとされる二交代制が主流になってきています。
とはいえ、不規則勤務が身体に大きな負担になることには変わりありません。
病棟看護師時代は、’’身体が常になんとなくダルい’’のが当たり前になっていました。
歳のせいかと思っていましたが、病棟看護師を辞めると途端にそのダルさがなくなり「人は朝起きて夜寝るものなのだ」と実感しました。
人によっては
看護師になる時点で覚悟してるはず!
日勤が続くより楽!
夜勤前日は遅くまで飲めるからいい!
夜型だから苦にならない!
といった意見もありますが、個人差が大きい部分です。
あなたが辛いと思ったら周囲がどう言おうとそれは身体が悲鳴をあげている証拠。
病棟看護師を辞めたい十分な理由となります。
病棟看護師の宿命!?患者さんからの苦情
良くも悪くも入院患者さんの一番身近な存在でいられる病棟看護師。
自分自身への苦情だけでなく、他の看護スタッフや医師、関連職種に関する苦情を言われるのも主に病棟看護師となります。
特に医師への苦情で調整が必要になるものとなると、医師との板挟みになって本当に辛い‥!
ここで頼れる師長や上司がうまく対応し、自分たちは病棟業務に集中するというのが理想ですが、そもそも上司がそうでなかったり、その勤務時間にいなかったりと言うのが病棟あるある。
病棟によってはその特色から苦情が多く出がちな部署も。
そのような部署に配属された病棟看護師では、苦情対応への疲弊が一つの辞めたい理由となることも十分にあり得ます。
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病棟看護師を辞めたい!後悔しないためにするべきこと
「病棟看護師を辞めたい」そう感じているあなたが、後悔しないために(又は少しでも後悔を少なくするために)してほしいことを説明していきます。
続けるにしても辞めるにしても、私のように後から後悔してほしくないので!
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退職の届け出タイミングの規定の確認
それぞれの職場に、退職希望は○週前までに報告という規定があります。
法律上は、退職希望日の14日前までに申し出ればOKとなっていますが、実際に14日前の申し出でOKとする病棟はほぼありません。
そもそもシフトが1ヶ月ごとだし、ギリギリの人員で回している病棟にとって、病棟看護師が一人欠けるのは一大事!
どんなにあなたの中で退職の準備が整っても、退職するまでに思っていたより時間がとられることになるのは本当にもったいないです。
数か月単位での規定をとっている病院も珍しくありません。
必ず事前に確認し、必要な場合には早急に退職の意向を伝えて準備していきましょう。
病棟看護師を辞めたい気持ちを客観的・冷静に評価
あなたが病棟看護師を辞めたい理由はなんですか?
それは必ず今の病棟を辞めないと解決されないことですか?
- 仕事への不安
- 人間関係
- 不規則勤務
- 苦情対応への疲弊
ここでは辞めたい理由を4つ挙げましたが、どれも病棟環境から明らかに改善困難な場合と、あなた自身の考え方ややり方によっては改善の余地がある場合があります。
これを見て、「いやいやどう考えたってあの病棟では無理でしょ」と即思ったあなたは、今の病棟を辞める準備を始めてもいいかもしれません。
「すこし休んだり冷静になったりすれば、確かに他にやり方があるかも、受け入れられる部分があるかも」そう思ったあなたはまだ病棟看護師を続ける余力があるかもしれません。
いずれにしても、「もう病棟看護師なんて辞めたい!!」と勢いのままに辞めて後悔してほしくないのです。
患者さん・ご家族・医療スタッフと、たくさんの人の感情に触れる病棟看護師の仕事は、どうしてもあなた自身にも感情的な考え・行動を起こさせがち。
それを、冷静に分析したうえで後々まで納得のいく結論を出してください。
時には感情のままに動くことも大切ですが、退職・転職という大きな決断なので後悔のないよう理論的に考えましょう!
病棟看護師を辞めた後の選択肢を挙げる
病棟看護師を辞めると決めたあなたには、次にできる選択肢がたくさんあります。
私が見てきた例だけでも、多くの選択肢が!
- 一時的に休憩
- 一般企業へ転職
- 医療以外のアルバイト
- ワーキングホリデー
- 専業主婦
- 他の病院の病棟看護師
- 外来看護師
- クリニック看護師
- 企業看護師
- 保育園看護師
- デイサービス
- 検診センター
- 有料老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 訪問看護師
- 訪問入浴
- コールセンター看護師 etc‥
どの選択肢もあなたがきちんと考えたうえで決めたならそれはあなたにとって正しい選択肢。
ただし、就職以外の選択肢をとる場合には、その期間をあらかじめ決め、次の仕事の目途をつけた上で選択することをお勧めします(心身上の問題がない限り)。
なぜなら私自身が、時間的にも経済的にも大きな損失をもったと感じているから。
楽しいOL生活から二度とやらないと思っていた看護師に復帰した理由とは
>>看護師嫌いが一般職から看護師に戻った理由
人生の中でとても貴重な、あなたのためだけに使える自由な時間。
後悔のないよう少しでも次を見据えた上で、充実した時間を過ごしてください!
「なんとなく」で病棟看護師を続けない
きちんと考えたうえで仕事を続けるのはとても大切なことです。
ですが、「すごく辛いけど辞める勇気もない」「他に自分にできることがあるか分からない」そういった消去法を理由に、なんとなく病棟看護師を続けるのはお勧めできません。
まさに私がそのパターンで結局数年病棟看護師として働き続けましたが、辞めたいと思い始めてからの数年間で得たものは特にありません。
気持ちや労力、時間など失ったもののほうが明らかに大きいです。
「そうは言っても他にできる仕事があるか不安」と思う場合、チラっとで良いので看護師の転職サイトや求人情報を見てみてください。
心配しているあなたにもできる・したいと思う仕事が出てくるはずです。
もし、もう少し興味があれば、無料登録してありのままの現状を伝えることでさらに条件の良い非公開求人を知ることもできます。
消去法で病棟看護師を続けるか、他の可能性も知ったうえで選択して病棟看護師を続けるかで、今の充実度も今後の納得度も大きく変わります。
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関連記事:この2社だけおさえておけばまずは安心!
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まとめ
病棟看護師を辞めたい理由と、辞めたいと考えた時にするべきことをまとめました。
病棟看護師を続けても、辞めても、全く違う仕事を始めても、きちんと情報を得てよく考えたうえの結論ならばそれはあなたにとっての正しい選択です。
ですが、病棟という狭い世界で働いているとアンテナが張りづらく、得られる情報も限られがち。
調べてみると、驚くほど多様な情報源があります。
使える情報源はとことん利用して、今も将来もあなたが満足できる選択をしてくださいね!