・思ったより収入が少ない
・調べたら生涯年収が期待より少なかった
・業務内容の割に収入が少ない
・生涯年収が同じなら他の仕事がしたい
看護師の仕事が想像以上に辛く、「収入が割に合わない」「他の仕事をしたい」と思った経験がありませんか?
実際に私の周りでも、同じように考え、看護師を辞めたいと悩んでいる人を見てきました。
この記事では、看護師の生涯年収とそれが意味すること、女性のライフステージに合わせた働き方の変化を考えた場合の収入について説明しています。
男女平等が拡がりつつある現代とはいえ、ライフステージの変化で仕事上の影響を受けるのはまだまだ女性であることが多数。
そのため、この記事では「女性視点」メインでの考察となっています。
- 看護師の生涯年収と女性全体の生涯年収の比較
- 生涯年収を重視すべきか否か
- 復職を考えたときの看護職のメリット
- ライフステージを考えたときの看護職のメリット
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看護師の生涯年収は女性全体の生涯年収と同額~やや少な目
看護師の生涯年収は2億1156万円と言われています。
令和2年度の賃金構造統計調査より算出した看護師の平均年収は492万円でした。この数値をもとに計算した看護師の生涯年収は、2億1,156万円です。
引用元:看護師の生涯年収は2億円って本当?一生安泰と言われる看護師のお金事情をシミュレーション
一方で、女性全体の平均生涯年収は
- 大卒で約2.44億円
- 高専・短大卒では2.06億円
- 高校卒で約1.88億円
参考:生涯年収の平均はどれくらい?将来への備えはどれくらい必要なの?
つまり、単純に数字だけで比較すると、「看護師の生涯年収は大卒の女性平均より低め、高専・短大卒の女性平均よりやや高め」ということになります。
お給料が高いと言われがちだけれど、生涯年収で見るとほぼ女性平均と一緒!
ただし、看護師も一般職も生涯年収の想定通り働く女性はかなり少ない
上記の生涯年収の想定は、女性にはそう多くない条件上のものとなっています。
- 同じ企業で
- 60 歳で退職するまで
- フルタイムの正社員で勤め続けた場合。
周囲にこの条件を満たす女性・又は満たしそうな女性がどれほどいますか?
女性は、結婚・出産・育児・夫の転勤・子どもの進学・親の介護‥とライフステージの変化がダイレクトに生活に直結します。
その中で、確実に上記条件で働き続けると言える方はかなり少ないはずです。
例えば、下記のデータを参考にすると40歳で正規雇用で働いている女性の割合は39%、60歳では19%。
同一企業で働き続けているという条件が加わると、その割合はさらに低くなります。
- 25-29歳 85.1%
- 30-39歳 78.1%
- 40-49歳 81.2%
- 60-64歳 約60%
- 25-34歳 63.0%
- 35-44歳 48.4%
- 45-54歳 42.3%
- 55-64歳 32.3%
また、ある調査によれば専業主婦になってから再就職を考える人は95%、正社員で戻れるのは13%だとか。
これらのデータから考えると、女性の生涯年収はあくまで目安。
「看護師の生涯年収が高くない」を理由に辞めるのはもったいなく、むしろ次のメリットの方が大きいと考えます。
看護師の生涯年収は高くないが、多くの女性にとって復職後のメリットが大きい
「看護師の仕事は一生もの」と言われる理由のひとつが復職のしやすさ。
- 正社員
- 契約社員
- パート
- アルバイト
- 派遣
看護師不足や高齢化の現状から雇用形態に関わらず募集は豊富にあり、復職が比較的容易です。
さらに、パートやアルバイトなど非正規雇用の時給が全体に一般職より高い傾向にあり、これはライフステージの変化に合わせて仕事を選びたい女性の強みとなります。
関連記事:一度看護師を辞めてみて感じたことと看護師として働くメリット
>>看護師嫌いが一般職から看護師に戻った理由
大手企業でキャリアを積んだ友人たち。
一度仕事を離れた結果、再就職自体が難しく、あっても時給の低いパートしかないというパターンも多々見てきました。
生活状況に合わせながら比較的時給の良い仕事を選べるのは、女性にとてもありがたいことですよね。
看護師は復職後の収入の不安が少なく、その時優先したいものを選択できる
今、あなたが看護師を辞めることを悩んでいるとしたらその理由はなんですか?
- しっかり職場探しをして色々な職場を経験しても、どこでも看護師の仕事が性に合わない
- 「看護師が嫌だから」でなく、はっきりとした理由で他にしたい仕事がある
- 一度完全に医療関係の仕事を離れてみたい
明確に他に行きたい理由で看護師を辞めることを悩んでいるであれば、新たな道へ踏み出すのは素晴らしいことだと思うし心から応援します。
実際に私も一度完全に看護師を辞めて学んだことも多くあるので、あなた自身が納得できる選択をしてほしいです!
一方で、給与・生涯年収に関する下記の想いで看護師を辞めることを悩んでいる場合。
・思ったより収入が少ない
・調べたら生涯年収が期待より少なかった
・業務内容の割に収入が少ない
・生涯年収が同じなら他の仕事がしたい
これからあなたの人生で起こり得るイベントを考え、もう一度冷静に判断するべきです。
結婚・出産・育児・夫の転勤・子どもの進学・親の介護‥その時その時に大切にしたいものが、今は想像できなくても必ず出てきます。
その時に
- 「今仕事を辞めてしまったら復帰できない」「辞めたら復帰時のお給料が激減する」と仕事をメインに考えるのか。
- 「復帰できる状況になったら非正規で働こう」と大切なものをメインに考えるのか。
人生という長いスパンで考えた時、女性にとっての生き方・働き方として大きなメリットとなる職種なのです。
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まとめ
看護師の生涯年収とそこから考えられること、一生の仕事としての看護師の収入面のメリットについてまとめました。
ただし、総合的なメリットが大きいとはいえ、辛い想いをして働き続けることは決して勧めません。
まずはかしこく職場探し。
そして、あなたに合った職場で働きながら、看護師として・女性として幸せに過ごせる環境に身をおいたうえで、メリットを活かしていきましょう。