「看護師の仕事ってただただ辛い」
「辛い経験をして皆一人前になっていく」
「ここで辞めたいって思うのは甘えかも」
ここに来てくださったあなたは、そんな風に悩んでいらっしゃるんですよね。
私も同じように悩み、一生忘れられないだろうほどに苦しみ続けた経験があるので、痛いほど気持ちが分かります。
でも先に言わせてください。
あなたの辛い気持ち、辞めたい気持ちは甘えではありません。
「甘えなのかな」
そう思って検索し、ここにたどり着いていることは、あなたがすでに十分に頑張っている証拠です。
この記事では、甘えでない理由や、「看護師を辞めたい」今の気持ちをどうするべきなのかを説明します。
- 「看護師辞めたい」は決して甘えではない!
- 「看護師辞めたい」の多くは職場やスタッフとの相性によるもの
- 「ほぼ運だけ」で決まった職場との問題で自分の価値を下げないで!
- 「看護師辞めたい」今の気持ちをどうするべきか簡易チェック
暗黒時代を越え一度は一般職に転職しつつも、色々考え看護師に復職。
数多くの指導も経験し、たくさんのスタッフを見てきた私から見た、あなたの「看護師辞めたい」想いを分析していきます。
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あなたの「看護師を辞めたい」想いが甘えではない理由
誰にでも職場との相性がある
同期は仕事もできてミスも少なくて‥
患者さんともうまくやってるのに、私はどうしてできないんだろう。
どうしても同期や似た立場のスタッフがいると、自分と比べて落ち込みがちですよね。
ですが、誰にでも職場との相性があります。
もしあなたが同期や他スタッフと比較して劣等感を感じているなら、それは単純に職場との相性の問題の可能性も。
病棟で働いてると病棟だけが看護職の全てのように感じがちですが、看護師として働ける場は驚くほどたくさんあります。
もちろん、病棟業務が好きであれば同じ病棟という括りでも職場を変えることで状況が一変することも。
同期や他スタッフよりもあなたの方が合う、という職場が必ずあります。
実際に私も、たまたま同じ職場に転職した優秀な同期と、立場が完全に逆転した経験があります。
その同期が早々に辞めていくのを見て、職場との相性を痛感しました。
関連記事:病棟看護師を辞めたい理由4選と辞めても続けても後悔しないために今するべきこと
>>病棟看護師を辞めたい理由
師長・他スタッフとの組み合わせは運次第
正直、看護師としての運命は配属先で決まると思っています。
もちろん努力で変えられることもありますが、悲しいことに、それ以上に配属先との相性の方がずっと大切。
相性の良い配属先に入れるかは運次第。
あなたが看護師を辞めたいと思うのは、「甘え」ではなく、結局のところ「運」によるものが大きいんです。
たまたま「運」によって置かれた今の環境だけで、自分を卑下することほどもったいないことはありません。
入ってみないと分からない内部事情
こんなはずじゃなかった!
こんなに辛いと思わなかった!
看護師としての業務はもちろん
- お給料
- 残業代
- 有給の取得具合
- 係の仕事
- 人間関係‥
入ってみないと分からない内部事情、たくさんありますよね。
特に看護師の職場は人間関係の差が大きい!そのうえチームで動くため、人間関係の良し悪しがダイレクトにメンタルにくる‥。
こんなに大きなことが入ってみるまで分からないのですから、入ってみて
こんなはずじゃなかった!
辞めたい!
そう思うことがあっても、ごく自然なことなのです。
関連記事:のんびりゆったり働きたい看護師さん必見!
>>看護師としてのんびり働ける職場7選
「看護師辞めたい」気持ちだけで辞めていいの?
とはいえ、実際に辞めることを真剣に考えた時、経験値や金銭面など気がかりも出てきますよね。
辞めたいって気持ちだけで辞めてたら、その繰り返しになりそう。
それに単純にお金の問題もあるし、経験が浅いまま辞めるのも心配‥
まずは客観的に見て
まずは、自分で自分自身を客観的に見てみてください。
- 投げやりになってる部分がある
- 頑張れることも頑張っていない
- たまたま嫌なことが重なって限界と感じていた
- 休日にリフレッシュしたらまた頑張れそう
自身で「まだ頑張れるキャパシティが残っている」と判断できるなら、しっかり心身の休養を確保しながら続けていくのも良いでしょう。
ただし、絶対に頑張りすぎないこと!
ここで頑張りすぎて精神面の回復が難しくなると、本来他の職場でごく普通に働けたはずのあなたが、看護師という職業自体を辞めてしまう可能性があるからです。
一方で、
- 明らかに職場に合っていない
- 職場にいるだけで心が落ち着かない
- 休日にも仕事のことを考えて心が休まっていない
など、その職場にこだわる必要がなければ辞める判断も正しいでしょう。
この時に大切なのが「人と比べないこと」
看護師としての仕事観も限界も職場との相性も人それぞれです。
自分基準で、でも客観的に自分を評価してみてください。
金銭面
あなたが今、精神面に大きな傷を負うリスクがある、もしくはすでに大きな傷を負っている状況なら今すぐ辞めてほしいところ。
ですが、まだ少し頑張る余力があるなら、うっすらとで良いので転職先を探しつつ退職することをお勧めします。
というのも、私が退職後すぐに働かなかったことを後悔しているからです。
私が退職した時は、「お金より心の安定が大事」という想いから退職後1年近く無職の時期がありました。
当時はその時間がとても充実して満足していたのですが‥
看護師に復帰した時の率直な感想が
こんな働きぶりでこんなにお給料がもらえるなら、もっと早くから働いておけば良かった!
看護師の仕事が辛い、と辞めたものの、それは当時の職場が合っていなかっただけで、転職先ではごく普通に働けました。
きちんとリサーチしていなかったために、大きな時間的・経済的損失が出てしまったのです。
休職期間は楽しい時間だったとはいえ、期間が長かったのもありそれを上回る損失になったと感じています。
関連記事:休職・一般職経験を経て、二度とやらないと誓った看護師に戻った理由と経緯
>>一般職から看護師に戻った理由
辛い仕事を頑張りきった心身に休憩する時間をあげることも大切ですが、生きていくためにはお金も大切です。
- 精神面
- 経済面
- 時間
この3つのバランスをとりながら退職することを考えると、個人的には転職サイトなどで他にどんな仕事があるかだけでも見ておくことをお勧めします。
関連記事:看護師の仕事が長い目で見て女性に有利な理由
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キャリアの問題
仕事がある程度できないと、次に雇ってくれるところがないんじゃないかと心配‥
キャリア面からも辞めていいのか心配になりますよね。
この答えは「心配しすぎる必要はなし」です。
「心配なし」と断言しないのは、
- 早々から単独で利用者さんの家を回ることになる訪問看護
- 人気で倍率の高い美容系や企業保健室
などでは、実務経験○年以上といった経験を重視する案件が多いためです。
一方で、それ以外の案件では「就職してから教えていきます」という職場が多くあります。
実際に看護師歴が長くなってみても、職場が変わると初めての手技に触れたり、勉強が必要だったりします。
基本的な看護の観察ができるかどうかが大切で、他は経験何年になっても、仕事をしながら学んでいくものなのだと感じています。
関連記事:看護師の仕事がライフステージの変化の大きい女性にお勧めな理由
>>看護師になって良かったこと
また、個人的には、たとえ期間が短くても複数の科を経験している方は、アセスメント力や考え方が柔軟で知識も幅広いと感じることがよくあります。
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まとめ:あなたに合う職場は必ずある!
「看護師辞めたい」想いが甘えではない理由をまとめました。
看護師を辞めると決めたら
- 退職して一度休憩する
- 看護職で転職をする
- 他業種に転職する
- ワーキングホリデー等に参加する
など選択肢は多くありますが、特定の道を選びきれていないのであれば、一度プロに相談しておくのもお勧めです。
私自身、転職のプロに相談したことで、私でもやっていけそうな職場を見つけてもらいました。
それをきっかけに一生やりたくないと思っていた看護師の仕事で復職し、今ではずっと看護師を続けていきたいと思えています。
多くの選択肢がある状況だからこそ、それぞれの詳細を知ったうえで決断することが大切になります。
今後その情報を使うか否かは別にして、あなたに有益な情報が得られる可能性を大切にしてください!
看護師を辞めたいなんて甘え
そんな風に思ってしまった時には、この記事を見返してください。
そして、そもそもそんな風に思う必要がない、あなたに合った別の職場の可能性に目を向けることをお勧めします。